最初に始めた時は、先生が男の人という事で、1か月くらい、泣いて教室に入ろうとしませんでした。(笑)
でも、だんだん慣れてくると、体を動かすことがとても好きになり、疲れて昼寝もよくしてくれるようになりました。
小さい子は本当にムラがありますし、集中力もなかなか持ちません。
でも、少しづつ体力も、筋力もついてきて、頼もしくなってきました。
のびのびと練習でき、良いところを引き伸ばしてくれるので、毎回楽しみに練習しています。
体験時は何も分からないままの参加で不安だったようですが、やさしいお兄ちゃんや、活発な仲間達に触発されて、入会後は毎週楽しみに通っています。
電車を乗り継いでの参加に親が疲れる事はあっても、疲れ知らずの本人の体力は、カポエィラのお陰かなぁと思います。
技や、アクロバット、ダンスのような動きと多様なカポエィラは「格闘技って痛そう」とのイメージとは遠く、音楽に合わせての練習を娘も楽しみにしています。
女の子ならではの柔軟さで、得をしている部分もあれば、筋力が追いつかず悔しい思いもあるようですが、大好きなレナート先生のご指導の元、コツコツ学ぶ事を覚えている最中です。
先生のお人柄か、大人クラスの方から、お兄ちゃん達、キッズ仲間、保護者の皆さんが、温かく家族の様で、毎週親子がカポエィラの日を待ち遠しくしています。
ずっと続けたいという娘の希望通り、このままライフワークにさせてあげたいとの思いがあり、カポエィラ独特の「相手と呼吸を合わせる」という事を学んで成長してくれればと願っています。
カポエィラレッスンてどんなことをするの?
ごく普通のスポーツと同じく、ウォーミングアップ、ストレッチをします、その後、カポエィラで使う「蹴り技」と「守り」のステップ(形)を、一つ一つ練習していきます。
カポエィラで使うアクロバット、マット運動の練習をします(倒立、ブリッジ、後方、前方、バック転、etc,,,,)
ステップ(形)のコンビネーション、二人組で「形」を合わせる。 その他、様々な練習方法で、筋力、バランス力、反射神経、他、身体能力を高める練習をします。
上達してくると、全ての形を使った応用で、ジョーゴ(組手実践)
「格闘技?」って怖くない?危なくない?
カポエィラは格闘技といっても、相手を倒すものではありません。
ノンコンタクトの空手の「形」をイメージするとよいかと思います。
もちろんどんなスポーツでも付き物の怪我は全くないとは言えませんが、その様な事も含め、筋力、柔軟性もついてきて、丈夫になってきます。
女の子でもできるの?
むしろ女の子の方が積極j的に練習しています。
しなやかな動きは、ダンスのようで、音楽に合わせ、楽しく練習できます。
集中力・落ち着きがないんだけど…
小さなお子さんは、特に集中力はありません。
訓練により、集中する力をつけていくのです。
また得意、不得意なことによって、集中力も様々です。
日本人の先生にはなかなかない、変化のある練習で、毎回、楽しく練習できますよ。
他のスポーツ(習い事)をしているんだけど…
実はレオン先生は、「バレエ」「コンテンポラリーダンス」のプロで、振付家です。
そして、ジョギング、サッカー、バレーボール、水泳など、
いろいろなスポーツと親しんでいます。
柔軟性、リズム感、呼吸、敏速力、体力、応用力など、
カポエィラは、すべてのスポーツにつながる基礎運動を備えています。
また技を覚えたり、コンビネーションを考えたりと、考える力もついていきます。
体を動かすことは、子供も大人も必要なことです。
ストレス発散にもなり、よく寝れるようにもなり、
学習意欲も出てきます(左脳の発達にも大きく影響します。)
*これで負け(終り)ではない
カポエィラには勝ち負けがなく、終りもありません。
失敗しても、もう一度挑戦すればいい。こけても、立ち上がればいい。間違っても、やり直せばいい。
これは人生においてもいえることだと思います。
失敗や挫折…様々な苦難はあって当然です。
完璧じゃなくてもいいのです、失敗や間違いを経験して、成長していくのです。
*ラテンの心
小さな事は気にしないで、楽しもう。
日本人に多い完璧主義は、良い点でもありますが、
それは時には心身のバランスまで崩す程のプレッシャーになってしまいます。
今日できなくても、明日できればいい。失敗しても、また今度やりなおせばいい…
また、子どもに強要するのではなく、その子なりの時間、やり方を尊重してあげることも、大事だと思います。
今日できなくても、明日できればいい、間違っても、次に間違えなければいい…
そういった考えにしていくだけで、子どもも、大人も、肩の力を抜いて、のびのびと出来るようになります。
また、明日(次)への新しい意欲もわいてきます。
後ろを向かないで、前を向いて!
悪い事はもう振り返らず、前を向いて歩きましょう。
「アスタ・マニャーナ」(また明日)の精神ですよ!
*長所と短所、得意と不得意
誰にでもある長所と短所、そして得意、不得意もあります。
私の時代(特に日本)は、厳しく、叱られて育ちました。
しかし5歳の時に出会ったピアノの先生に、今までの考えを全部塗り替えてしまう程の強い影響を受けました。
好きで習い始めたのに伸び悩んでいた時、先生は
「この子には音感がある、歌が上手…」と、皆がクラシックばかり弾く発表会で、弾き語りをさせてくれました。
長所を引き伸ばし、発想の転換…正にラテンの考えではないでしようか!
そしてラテン人のレオン先生も、
「悪いところばかり指摘されたら、嫌になる」「どうせ同じことをするなら、楽しくやろう」…
褒められて嬉しくない人はいない。
これこそ長所を引き出し、得意をより優れたものにする秘訣ではないでしょうか。
レッスン(勉強)だけでなく、普段の生活でも、大事なことです。
*恥ずかしがらずに、なんでも挑戦してみる
いろいろなことをやってみるのは大事です。
何事も経験してみなければ、わかりません。
わからないから、やってみる。やった事がないから、やってみる。
新しい扉を開くと、もしかしたら新しい自分が待っているかも知れません。
子どもも大人も年齢は関係ありません。
どんな才能が開花するかもわからないし、今までと全く違う人生を歩めるかも知れません。
よくないのは、やらないで、あきらめること。できないと、決めつけること。
レオン先生もレッスン中にいつもこう言います。「できない…」と言わないで!
やる前から、あきらめないで、まずやってみること、
そして、自分に自信を持つことも、大事です。
国際化が進む世の中、はっきりとした自己主張と、自信を持つことは、
これからの時代にも役立ちます。
*学校では学べないこと
学校では、いろいろなことを学ぶ大切な教育の一つです。
しかし、学校では学べない、とても大切なことがあります。
特に日本の教育制度・方針では、平均的な教育はあるけれど、飛び抜けたものがありません。
団体が重視される日本の社会では、ときにはそれぞれの個性まで、失ってしまいます。
子供の創造力や、考える力、独創性を育む芸術や、スポーツの教育は、
残念ながらこの日本では、難しいことになっています。
習い事をして、自分に自信を持つことができたら…
学校ではできない自己表現ができたら…
それだけで、利得。
他の人はしていないことをしているのだから、子どもはとても嬉しいはずです。
また、他の人ができないことが、自分には出来るのだから、自信もつきます。
私は、両親が「学校では学べないこと」と、たくさんの習い事をさせてくれました。
そして、小学生のころから、舞台や、テレビに出たりしていました。
学校では、ちょっと控えめな子でしたが、この習い事のお陰で、自己表現ができ、
今でも職業として、繋がっています。
また、学校とは違う社会性、コミュニケーションも、とても楽しく、学ぶことは多し。
大人も子どもも、週に1回のことでも、学ぶことがたくさんあります。
*あきらめない、へこたれない
一つのことをやり通す粘り強さや根気は、どんな時も必要です。
怒られたら、すぐへこたれる、弱気になる。
思うようにできなかったら、すぐあきらめる…
そのような事では、何をしても同じだと思います。
結局、達成できなくて終わってしまうのです。
今や、日本の安定経済は、期待できません。
サラリーマンさえ今日明日が見えない世の中になってきました。
しかし、「やろう」と思えば、何でもできます。
生きていくためには、何だってできるはずです。
「野良猫は、とても強いけど、飼い猫は路上にほうり出されたら、
路頭に迷い、食いはぐれ、仲間も作れず、すぐに病気になり、弱っていくでしょう。」
海外の子どもたちは(大人も)もっと力強く生きています。
何にでも通用することですが、これからの国際化にむけて、このような精神も一緒に学んでほしいと思っています。